SEOをやり、広告も出し、サイトも作り直した。それなのに売上が伸びない。中小企業の相談を受けていて、この状態はとても多いです。個々の施策はそれぞれ悪くないのに、なぜか噛み合わない。原因はたいてい、施策そのものではなく、施策と施策の「つなぎ方」にあります。
この記事は、集客から問い合わせ、売上までを一つの流れとしてどう設計するか、その全体像をまとめたものです。細かいテーマは個別の記事に譲り、ここでは地図の役割を果たします。
伸びる会社と伸びない会社を分けるのは、施策より「つなぎ方」
同じようにSEOや広告に取り組んでいても、成果には大きな差が出ます。その差は、個別の施策がうまいかどうかより、集客から売上までが一本の線でつながっているかどうかで決まることがほとんどです。
伸びない会社は、施策がバラバラに動いています。SEOはSEOの担当、広告は広告の担当、サイトはまた別、というふうに分かれていて、間がつながっていない。集めた人が問い合わせまでたどり着けなかったり、問い合わせが受注につながらなかったりします。どこかで水漏れしているのに、集客の蛇口だけをひねっている状態です。
逆に伸びる会社は、集めた人がどこを通って、どこで問い合わせて、どう受注に至るかを一続きで見ています。だから、弱いところを見つけて直せる。施策の数や派手さではなく、全体を一つの流れとして扱えているかどうかが、分かれ目になります。
売上につながるWebの全体設計図
全体を、四つの層で考えると整理しやすくなります。
- 集客の層。検索や広告、SNSなどで、必要な人に見つけてもらう。
- 導線の層。訪れた人が、迷わず問い合わせや資料請求まで進める。
- CVと育成の層。問い合わせを受注につなげ、すぐ決まらない人も取りこぼさない。
- 計測の層。どこで人が増え、どこで減っているかを数字で把握する。
この四つは、どれか一つが弱いだけで全体が止まります。集客がうまくても導線が悪ければ問い合わせは増えないし、問い合わせが増えても育成がなければ売上にはつながらない。だから、どこか一点だけを強化しても、なかなか結果が変わらないのです。まず自社の四つの層のうち、どこが一番細くなっているかを見つけるのが出発点になります。
層ごとのつまずきと、どこで直すか
それぞれの層で起きやすいつまずきと、詳しく書いた記事を挙げておきます。自社で気になる層から読み進めてください。
集客の層では、「記事を増やしているのに成果が伸びない」がよくある悩みです。多くの場合、似た記事が増えすぎて評価が分散しています。詳しくは記事を量産しても成果が出ない理由にまとめました。そもそも「誰に向けるか」が曖昧なまま集客していることも多く、その場合はターゲットの絞り込み方が先になります。
導線の層では、「アクセスはあるのに問い合わせに届かない」が典型です。フォームの重さやスマホ表示、信頼材料の不足など、原因はいくつもあります。自社サイトが危ない状態に入っていないかは、10のサインで見る自己診断で点検できます。
CVと育成の層では、「問い合わせは来るが受注につながらない」「一度接点を持った人を放置してしまう」が課題になります。獲得の後にこそ売上が決まる部分で、リード獲得後のフォローで扱っています。
業種によって勘所が変わることもあります。たとえば美容クリニックは信頼性の見せ方が集客そのものを左右します。これは美容クリニックのWeb集客戦略で具体的に書きました。
自社を実験台にして分かったこと
私たちは、知名度のない後発の会社として、自社サイトをそのまま実験台にしています。設計図をきれいに描いても、実際に回すと途中で崩れます。集客に力を入れた時期に、記事を増やしすぎて評価が分散し、多くのページが検索に載らなくなったこともありました。そこから量産をやめて統合に切り替え、ようやく整理できた、という経緯があります。
こうした過程を、感覚ではなく数字で確かめるために、URLを入れるだけでAI検索やSEOへの対応度を採点する診断ツールも自分たちで作りました。全体設計は、頭の中の理屈だけでは完成しません。測って、直して、また測る。その繰り返しのなかで、四つの層のどこが弱いかが見えてきます。
何から手をつけるか
最後に、着手の順番です。全部を同時にやろうとすると、たいてい中途半端に終わります。おすすめは、まず計測の層から入ることです。どこで人が減っているかが分からなければ、直す場所も決められません。現状を把握したうえで、一番細くなっている層を一つだけ選んで手を入れる。効果を確かめてから、次の層に移る。この順番のほうが、限られた人手でも前に進みます。
まず現状を測る
自社の四つの層のうち、どこが弱いのか。その入口として、自社サイトのURLを弊社の無料診断ツールに入れてみてください。AI検索・SEO・表示速度などを100点満点で採点し、弱い項目を具体的に示します。登録は不要で、1分ほどで結果が出ます。
どこから手をつけるべきか判断がつかない場合は、無料相談で現状を整理するところから始められます。全体を一度棚卸しすると、次にやるべきことが見えてきます。
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外部Web責任者として、戦略立案から施策の実行・改善まで伴走します。
