
WordPressでサイトを作ったが「SEO設定は何をすればいいかわからない」「公開したのに全然Google検索に出てこない」——この状況は基本的なSEO設定が不足しているサインです。本記事では、WordPress初心者が公開前後に必ず実施すべき10の基本SEO設定を手順と確認ポイントつきで解説します。
📋 この記事のポイント
- WordPress新設時に最初の1週間でやるべきSEO設定10項目:パーマリンク・RankMath設置・GSC連携・Analytics・SSL・robots.txt・タイトル設定・見出し構造・alt属性・PageSpeed改善
- SEO設定のうち最も影響が大きいのは「パーマリンク構造」と「RankMath(SEOプラグイン)の初期設定」で、公開前に必ず完了させる
- WordPressのSEO設定は一度正しく行えば長期的に機能し、逆に誤った設定は後から修正するほど大きな損失になる
WordPress SEO設定 10のチェックリスト
① パーマリンク設定を「投稿名」に変更する
パーマリンクとは各ページのURL構造のことです。WordPressをインストールした直後のデフォルト設定では「https://yourdomain.jp/?p=123」という数字の羅列になっており、GoogleにとってもユーザーにとってもそのURLが何のページかわかりません。URLは「そのページが何を扱っているか」をGoogleに伝える重要な情報の一つであり、「設定」→「パーマリンク」→「投稿名」を選択してURL内にスラッグが入る形式に変更することが、SEO設定の最初の一歩です。
例えば、「ホームページ制作の費用相場」という記事であれば、「https://yourdomain.jp/homepage-cost-guide/」というURLになることで、URLを見ただけでページの内容が把握できます。一方「?p=123」では何の情報もわかりません。Googleはこのようなスラッグ情報を、ページの内容把握に活用しています。スラッグは英数字で設定し、記事タイトルを英語で短く表現した形(例:lp-creation-guide、seo-settingsなど)にすることを推奨します。日本語タイトルの記事を書くと自動生成されるスラッグが長い16進数のエンコード文字列になるため、必ず手動で英語スラッグに変更してください。
ただし、パーマリンク設定はサイト公開前に必ず行うことが鉄則です。公開後にパーマリンク設定を変更すると、既存ページのURLがすべて変わり、過去の被リンクが無効化・検索順位が大きく落下するリスクがあります。「WordPress+Rank Mathでパーマリンク設定をリニューアル時に変更したせいで、被リンクがすべて無効化されて流入が60%減少した」という事故は実際に起きています。パーマリンク設定は「最初に一度だけ正しく設定する」を徹底してください。
② SEOプラグインを導入する(Rank Math推奨)
WordPressはSEOに必要な機能(タイトルタグの個別設定・メタディスクリプション・XMLサイトマップ・OGP・構造化データなど)をデフォルトでは持っていません。これらをGUI操作で管理できるようにするのがSEOプラグインです。SEOプラグインの導入なしにWordPressサイトを公開することは、エンジンのない車に乗るようなものです。インストール直後から必須の設定項目です。
おすすめはRank Math SEOです。無料版でも、タイトルタグ・メタディスクリプションの管理、XMLサイトマップの自動生成、Google Analytics連携、FAQ・HowToなどの構造化データ設定まで幅広く対応しています。Yoast SEOも長年の実績があり日本語ドキュメントが豊富ですが、同等の機能を使うためには有料版(年間約1万5,000円〜)が必要になる場合が多い点で、Rank Mathの無料版の方がコストパフォーマンスは高いです。インストール後は初期ウィザードに従ってサイト名・ロゴ・サイトタイプ・SNS情報を設定してください。
ただし、SEOプラグインは一度導入したら途中で変更しないことが重要です。Rank MathからYoast SEOに切り替えると、各記事に設定したメタディスクリプションやタイトルの設定が引き継がれないリスクがあります。インポートツールは用意されていますが、完全に移行できない場合もあります。「どちらを使うか」を最初に慎重に選び、選んだら一貫して使い続けることを推奨します。
③ Google Search ConsoleとAnalyticsを設定する
Google Search Console(GSC)とGoogle Analytics 4(GA4)の設定は、WordPressサイトのSEO管理において最も重要なインフラです。GSCはGoogleがサイトをどう認識しているか・どのキーワードで表示されているか・クロールエラーはないかを確認できるツールで、SEO改善の起点となる情報源です。GA4はユーザーがサイト内でどう行動しているかを把握するためのアクセス解析ツールです。この2つを設定していなければ、SEO対策を「感覚」でしか判断できません。
例えば、「問い合わせが来ない」と相談に来た中小企業のサイトを確認したところ、GSCを設定していなかったために、サイト全体がGoogleにインデックスされていなかったという事例があります。GSCを設定してサイトマップを送信した後、2週間でインデックスが完了し、1ヶ月後から問い合わせが来るようになったケースです。GSCは「GoogleにサイトをしっかりGoogleに認識させる」という基本機能を持っており、設定するだけで改善できることが多いツールです。Rank Mathから直接GSCとGA4を連携する設定ができるため、両方を最初にまとめて設定することを推奨します。
一方で、GSCとGA4はインストールしただけでは意味がなく、「定期的にデータを確認・活用する習慣」がなければツールの費用(時間コスト)が無駄になります。最低でも月1回はGSCでクリック数・表示回数・順位の変化を確認し、異常な低下があればすぐ原因を調査する運用フローを作ることが重要です。データを見る習慣のない会社に限って、重大なSEO障害(noindexがついていた・サイトマップが壊れていたなど)に半年以上気づかないという事態が起きています。
④ XMLサイトマップを送信する
XMLサイトマップはサイト内の全ページURLをGoogleに伝えるための地図ファイルです。Googleのクローラー(Googlebot)はサイト内のリンクをたどりながらページを発見しますが、内部リンクが少ない・構造が複雑・ページ数が多いサイトでは、すべてのページを自力で発見できないことがあります。XMLサイトマップを送信することで、「このサイトにはこれだけのページがある」とGoogleに明示的に伝えることができます。
Rank MathはデフォルトでXMLサイトマップを自動生成します。URLは通常「https://yourdomain.jp/sitemap_index.xml」です。このURLをGoogle Search Consoleの「サイトマップ」メニューに登録することで、Googleがサイトをより効率的にクロールできるようになります。新しい記事を公開するたびにサイトマップは自動更新されるため、手動での更新は不要です。
ただし、サイトマップに載せるべきでないページを除外することも重要です。管理者ページ・ログインページ・重複コンテンツ・noindexを設定したページなどがサイトマップに含まれると、Googleがこれらのページのクロールに時間を使ってしまい、本来重要なページへのクロール頻度が下がる場合があります。Rank Mathのサイトマップ設定では、投稿タイプ・タクソノミー別にサイトマップへの掲載可否を設定できるため、不要なページタイプは除外設定しておくことを推奨します。
⑤ SSL(https)を有効にする
SSLとは通信の暗号化技術で、URLが「https://」で始まるサイトはSSLが有効な状態です。「http://」のままのサイトは、Googleがランキング要因としてSSLの有無を考慮しているため不利になるだけでなく、ChromeやSafariなどのブラウザが「安全でないサイト」という警告を表示します。この警告が表示されると、訪問者は即座に「信頼できないサイト」と判断して離脱します。2024年現在、SSLは「あれば有利」ではなく「なければ論外」な基本要件です。
ほとんどの国内レンタルサーバー(エックスサーバー・ConoHa WING・さくらインターネットなど)では、無料SSL証明書(Let’s Encrypt)が管理画面から数クリックで設定できます。SSL設定後は、WordPressの管理画面「設定」→「一般」でサイトURLとWordPressアドレスの「http://」を「https://」に変更し、さらにサーバー側でhttp→httpsへの301リダイレクトを設定することで、httpでアクセスしてきたユーザーが自動的にhttpsに転送されます。この両方の設定が揃って初めてSSL対応が完成します。
一方で、SSLへの切り替え時に注意すべきことがあります。WordPressの設定でhttpsに変更する前に、プラグイン(Really Simple SSLなど)を使って切り替えを行うか、バックアップを取った上で作業することを推奨します。設定を誤るとサイトにアクセスできなくなることがあります。また、WordPressのデータベース内に「http://」でハードコードされたURLが残っていると、HTTPSに切り替え後も混在コンテンツ警告(Mixed Content)が表示される場合があります。Better Search Replaceプラグインなどでデータベース内のURLを一括置換することも忘れずに行ってください。
⑥ robots.txtを確認・設定する
robots.txtは「このサイトのどのページにGoogleのクローラーがアクセスして良いか」を指定するファイルです。WordPressには制作中に検索エンジンからアクセスされないよう「インデックスを拒否する」設定があり、これを公開後に外し忘れると、Googleがサイト全体を無視し続けるという深刻な事態が発生します。WordPress管理画面の「設定」→「表示設定」→「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」のチェックが外れていることを公開後に必ず確認してください。
このミスは「公開したのに全くGoogleに表示されない」という状況の最も多い原因の一つです。実際に、リニューアル後の新サイトを公開した企業が、この設定のチェックを外し忘れたまま3ヶ月間運用を続けた結果、その間の検索流入がゼロで、既存顧客からの問い合わせもほぼなくなったという事例があります。発覚のきっかけは、Google Search Consoleに「インデックス数が0件」と表示されたことでした。公開直後にGSCでインデックス状況を確認することを習慣化することで、このようなミスを早期発見できます。
ただし、robots.txtで意図的にGoogleからアクセスを遮断すべきページも存在します。管理者ログインページ(/wp-admin/)・検索結果ページ・ユーザー登録ページなどです。特にWordPressの/wp-admin/へのGoogleのクロールを制限しておくことは、セキュリティ上の観点からも意味があります。robots.txtの基本的な書き方と設定方法は、Rank MathのSEO設定画面から確認・編集できます。
⑦ 各ページのタイトルタグとメタディスクリプションを設定する
タイトルタグとメタディスクリプションは、Google検索結果の表示(スニペット)に直接反映される重要な要素です。タイトルタグはSEOランキング要因の一つでもあり、検索ユーザーが「このページが自分の求める情報だ」と判断するクリック率(CTR)に直接影響します。この設定が不十分だと、Googleが自動的に生成したタイトルが表示されることになり、クリックされにくいスニペットになります。
Rank MathをインストールするとWordPressの各記事・固定ページの編集画面下部にSEO設定欄が追加されます。タイトルタグは30〜50文字を目安に、最重要キーワードを冒頭に含めた形で設定します(例:「ホームページ制作の費用相場|中小企業向けに解説」)。メタディスクリプションは120〜150文字で、記事の内容を要約しつつ「読みたい」と思わせる文章を書いてください。検索結果でクリックされるかどうかはタイトルとメタディスクリプションの質で大きく変わります。
ただし、メタディスクリプションを設定してもGoogleが必ずそれを検索結果に表示するわけではありません。Googleは検索クエリとの関連性が高いと判断した場合、設定したメタディスクリプションではなく、本文中の別の文章を表示することがあります。これはGoogleの仕様変更であり、設定が無意味なわけではありませんが、「本文の冒頭にも検索意図に沿った要約文を入れておく」ことで、Google自動生成のスニペットも意図に近いものになります。設定は必ず行いながら、本文の冒頭品質にも注意してください。
⑧ 見出し構造(H1〜H3)を適切に設定する
見出しタグ(H1・H2・H3)は、ページの情報構造をGoogleとユーザーの両方に伝える重要な要素です。Googleはページ内の見出しをページ概要の把握に活用しており、見出しの適切な使用はSEO評価に影響します。また、読者にとっても「このページで何が解説されているか」を見出しを斜め読みするだけで把握できる構成は、滞在時間・回遊率の向上につながります。
基本ルールとして、各ページのH1タグは必ず1つだけ使います。H1は「このページのタイトル」に相当するため、複数のH1があると「このページのテーマが複数ある」とGoogleに誤解される可能性があります。WordPressのGutenbergエディタでは、記事タイトルが自動的にH1になるため、本文中にH1ブロックを追加する必要はありません。本文内のセクションにはH2を使い、H2の中のサブセクションにH3を配置する階層構造を守ってください。見出しにはターゲットキーワードを自然に含めることが推奨されますが、「キーワードを詰め込みすぎる」読みにくい見出しは逆効果です。
一方で、見出し構造の最適化は一度設定すれば終わりではありません。記事を追記・改訂する際に、新しく追加したセクションの見出し階層が崩れてしまうことがよくあります。特にGutenbergエディタで見出しブロックを追加する際に、誤ってH1を選択してしまうミスは頻繁に起きます。定期的に記事の見出し構造をチェックし、H1が1つだけか・H2→H3の階層が正しいかを確認する習慣をつけてください。Rank MathのSEO分析機能でも見出し構造の問題を検出できます。
⑨ 画像のalt属性を設定する
alt属性(代替テキスト)は、画像の内容をテキストで説明するHTML属性です。Googleの画像認識技術は向上していますが、altテキストは依然として「Googleが画像の内容を理解する」ための主要な情報源です。altテキストが未設定または空の画像は、Googleに「内容不明の画像」として処理され、画像検索でのSEO評価に影響します。また、視覚障害のあるユーザーがスクリーンリーダーを使ってサイトを閲覧する場合、altテキストが読み上げられるため、アクセシビリティの観点でも重要です。
WordPressのメディアライブラリで画像を選択すると右サイドバーに「代替テキスト」の入力欄があります。ここに「〇〇サービスの施工事例写真」「WordPressのSEO設定画面のスクリーンショット」のように、画像の内容を具体的に記述してください。「画像1」「img001」のような無意味なaltテキストは設定しないよりマシですが、SEO効果はほぼありません。ターゲットキーワードを自然に含んだaltテキストが理想的です。
ただし、altテキストにキーワードを詰め込みすぎること(「ホームページ制作 安い 東京 中小企業 おすすめ」のような羅列)はスパム行為とみなされGoogleからペナルティを受けるリスクがあります。あくまで「その画像が何を表しているか」を自然に説明することが目的です。装飾目的の画像(区切り線・背景パターンなど)は、altテキストを空(alt=””)にしておくことが正しい対応です。
⑩ ページ表示速度を確認・改善する
ページの表示速度はGoogleのCore Web Vitals(コアウェブバイタル)の重要指標の一つであり、SEOランキング要因として明示的に使用されています。さらに、表示が遅いページはユーザーが離脱しやすく、SEO以前にビジネス上の機会損失を生みます。特にスマートフォンからのアクセスでは、4G回線でも表示が3秒以上かかると離脱率が大幅に上昇するというデータがあります。
Google PageSpeed InsightsでサイトURLを入力し、モバイル・デスクトップそれぞれのスコアを確認してください(モバイル50点以上、理想は70点以上が目標)。最も改善効果が大きいのは画像の最適化です。WebP形式への変換(ShortPixelやImagify等のプラグインを使用)と、表示サイズに合わせたリサイズを行うだけで、多くのサイトでスコアが10〜30点改善します。次に効果的なのはキャッシュプラグイン(WP Fastest Cache・W3 Total Cache)の導入と、不要なプラグインの削除です。なお、サイトリニューアルやURL変更を伴う場合はサイトリニューアルでSEO流入を守る方法も必ず確認してください。
ただし、PageSpeedスコアの向上には限界があり、スコアの数値自体よりも「実際のユーザー体験でどれだけ速く感じられるか」の方が重要です。PageSpeed Insightsが示す「フィールドデータ(実際のユーザーデータ)」と「ラボデータ(シミュレーション)」の両方を確認し、特にLCP(最大コンテンツ描画時間)の改善を優先してください。LCPが2.5秒以内であれば「良好」とされており、この数値を目標にすることを推奨します。
✅ WordPress SEO設定チェックリスト(まとめ)
- □ パーマリンクを「投稿名」に設定済み
- □ Rank Math(またはYoast SEO)を導入済み
- □ Google Search Consoleを設定・サイトマップ送信済み
- □ Google Analytics 4を導入済み
- □ SSL(https)が有効になっている
- □ 検索エンジンのインデックス拒否設定がOFFになっている
- □ 全主要ページのタイトル・メタディスクリプションを設定済み
- □ H1はページごとに1つ・H2以下が適切に階層化されている
- □ 主要画像にalt属性を設定済み
- □ PageSpeedスコアを確認・改善策を実施済み
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