昨日まで上位にいたページが、急に順位を落とす。SEOに取り組んでいる会社なら、一度は経験することです。原因が分からないまま焦って手を入れると、かえって状況を悪くすることもあります。まずやるべきは、原因を落ち着いて切り分けることです。この記事では、順位が下がったときに何を、どの順で確認するかを整理します。
アルゴリズムアップデートとは
Googleは、検索の質を保つために、評価の仕組みを定期的に見直しています。これがアルゴリズムアップデートです。なかでも影響が大きいのがコアアップデートで、年に数回、検索結果の評価基準そのものが大きく調整されます。この前後は、多くのサイトで順位が動きます。自社だけが下がったのか、業界全体が動いているのかで、打つ手は変わってきます。
順位が下がったとき、原因をどう切り分けるか
順位下落の原因は、大きく四つに分けて考えると見当をつけやすくなります。
一つ目は、アルゴリズムの変更そのものです。コアアップデートのタイミングと下落の時期が重なっているなら、その影響を疑います。とくにE-E-A-T、つまり経験・専門性・権威性・信頼性の評価が厳しくなる回では、書き手や運営者の情報が薄いページが順位を落としやすくなります。まずGoogleの公式発表で、その時期にアップデートがあったかを確認してください。
二つ目は、競合の改善です。自社が何もしていなくても、競合がより検索意図に合った記事を出せば、相対的に順位は下がります。狙っているキーワードで上位に来ているページを実際に見て、自社より詳しく、分かりやすくなっていないかを確かめます。
三つ目は、技術的な問題です。robots.txtの設定ミスでクロールされなくなっている、表示速度が落ちている、モバイルでの見え方が崩れている、といった原因です。Search Consoleでインデックスやエラーの状況を見れば、多くは気づけます。
四つ目は、コンテンツが古くなっていることです。情報が更新されないまま放置されていると、新しく出た他社の記事に押し出されます。最終更新から時間が経っているページは、内容が今でも正しいかを見直します。
いま起きている「表示は増えても、クリックされない」問題
最近は、順位が下がっていなくても流入が減る、という別の現象も増えています。検索結果の上部にAIが生成した回答(AI Overview)が表示され、ユーザーがそこで満足してしまい、下のリンクをクリックしなくなるためです。
これは私たち自身のサイトでも起きています。あるジャンルのキーワードで、表示回数はここ数か月で数倍に増えているのに、クリックはほとんど伸びない、という状態を実際に観測しました。順位も表示も悪くないのに、クリックだけが取れない。従来のSEOの物差しでは「問題なし」に見えるので、気づきにくいのが厄介なところです。この場合の対策は順位を上げることではなく、AIに引用される側に入ること、そしてクリックしたくなるタイトルや、AIの回答だけでは足りない深さを用意することです。この論点はAI検索時代の検索対策で詳しく扱っています。
変動に強い土台の作り方
個別のアップデートに一喜一憂するより、揺れにくい土台を作っておくほうが結局は楽です。
まず、誰が書いているかをはっきりさせること。著者や運営者の情報、実績、専門性をページに示し、信頼できる情報源として扱われるようにします。次に、検索意図に正面から答えること。ターゲットのキーワードで来た人が本当に知りたいことに、競合より丁寧に答えているかを見直します。そして、サイト内部を整えること。タイトルや説明文、内部リンク、表示速度といった基本を整えておくと、評価が安定します。最後に、一次情報を持つこと。自社の経験や独自のデータは、他社が真似できず、AIにも引用されやすい強みになります。
下がったときのチェックリスト
順位が下がったら、まず次を順に確認してください。
- Search Consoleでインデックスやエラーに問題がないか。
- その時期にGoogleのアップデートがあったか(公式発表を確認)。
- 狙ったキーワードの上位ページが、以前より充実していないか。
- 該当ページの情報が古くなっていないか。更新して最新にする。
- 順位・表示は落ちていないのにクリックだけ減っていないか(AI Overviewの影響を疑う)。
アップデートによる変動は避けられませんが、土台が整っていれば、下がっても戻りやすくなります。順位の話だけでなく、集客から売上までの全体設計から見直したい場合は中小企業のWeb戦略もあわせてご覧ください。
順位が下がった原因が分からない、どう手をつければいいか迷う、という場合は、ウノマスの無料相談もご利用ください。現状の切り分けから一緒に整理します。
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