
Googleキーワードプランナーは、特定のキーワードが月間どのくらい検索されているかを調べられる無料ツールです。SEOのコンテンツ企画やリスティング広告のキーワード選定に欠かせないツールですが、「Google広告のアカウントが必要」「使い方がわからない」という理由で活用できていない中小企業のWeb担当者が多いのが実情です。
本記事では、キーワードプランナーの基本操作から、中小企業がSEOで成果を出すためのキーワード選定の実践手順までを解説します。
キーワードプランナーを使う準備
30秒で現状を整理
キーワード選定の前に、サイトの現状を把握していますか?
キーワード戦略はサイトの現状を踏まえて設計する必要があります。まず30秒の無料診断で今のサイトの状態を確認してみてください。
キーワードプランナーを使うには、Google広告アカウントの開設が必要です。ただし、実際に広告を出稿する必要はありません。アカウントを開設する際に「エキスパートモードに切り替える」→「キャンペーンなしでアカウントを作成」を選択すれば、広告を出さずにキーワードプランナーだけを利用できます。
注意点として、広告を出稿していないアカウントでは検索ボリュームが「100〜1,000」「1,000〜10,000」のようなざっくりした範囲でしか表示されません。正確な数値を見るには少額でも広告を出稿する必要があります。ただし、SEOのキーワード選定においては概算の範囲で十分に判断可能です。
キーワードプランナーの2つの基本機能
キーワードプランナーには大きく2つの機能があります。
キーワードプランナーの2つの基本機能
目的に応じて使い分ける
① 新しいキーワードを見つける
種となるキーワードやURLを入力すると、関連するキーワード候補が一覧で表示される。新しい記事のテーマ探しやコンテンツ企画に活用。
② 検索のボリュームと予測のデータを確認
特定のキーワードの月間検索ボリューム、競合性、入札単価の目安を確認できる。記事にする価値があるキーワードかどうかの判断に活用。
SEOのキーワード選定では、まず①「新しいキーワードを見つける」でキーワード候補を洗い出し、次に②「検索のボリュームと予測のデータを確認」で有望なキーワードの検索ボリュームを確認する、という流れで使います。
中小企業が狙うべきキーワードの選定基準
キーワードプランナーで候補を洗い出した後、「どのキーワードを狙うか」を判断する基準が重要です。中小企業が犯しがちな失敗は、「検索ボリュームが大きいキーワード=良いキーワード」と考えてしまうことです。検索ボリュームが月間10,000以上のキーワード(ビッグキーワード)は、大手企業や大手メディアが上位を占めており、中小企業が新規参入して上位表示するのは極めて困難です。
| キーワードの種類 | 月間検索ボリューム | 競合の強さ | 中小企業の狙い目度 |
|---|---|---|---|
| ビッグキーワード(1語) | 10,000以上 | 非常に高い | △ 単独では上位表示が困難 |
| ミドルキーワード(2語) | 1,000〜10,000 | 中〜高 | ○ 専門性で差別化可能 |
| ロングテールキーワード(3語以上) | 100〜1,000 | 低〜中 | ◎ 最優先で狙うべき |
中小企業が最優先で狙うべきは「ロングテールキーワード」(3語以上の複合キーワード)です。たとえば「SEO」(ビッグ)ではなく「SEO対策 費用 中小企業」(ロングテール)を狙います。ロングテールキーワードは検索ボリュームは小さいですが、検索意図が明確でCV率が高い傾向があります。「SEO対策 費用 中小企業」で検索するユーザーは、まさにSEOの外注を検討している中小企業の担当者であり、問い合わせにつながる可能性が高いのです。
SEO集客の全体像で解説している通り、ロングテールキーワードの記事を複数作成し、それらを内部リンクでつなぐことで、最終的にミドルキーワードやビッグキーワードでも上位表示を目指す「コンテンツクラスター戦略」が中小企業に最も適したSEO戦略です。
キーワード選定の実践手順
キーワードプランナーを使ったキーワード選定は、以下の手順で進めます。
ステップ1:種キーワードを入力してキーワード候補を取得する。「新しいキーワードを見つける」に自社のサービスや業界に関連するキーワードを2〜3個入力します。たとえば「Webマーケティング」「SEO対策」「ホームページ集客」など。すると、関連するキーワード候補が数百〜数千件表示されます。
ステップ2:フィルターで絞り込む。表示された候補を「月間平均検索ボリューム」でソートし、100〜1,000のロングテールキーワードを中心にピックアップします。「競合性」が「低」〜「中」のものを優先すると、上位表示の難易度が低いキーワードを選べます。
ステップ3:検索意図を確認する。ピックアップしたキーワードを実際にGoogle検索し、上位10位の記事を確認します。「どんな情報を求めてこのキーワードで検索しているか」(検索意図)を把握してください。自社がその検索意図に応える記事を書けるかどうかが、キーワード選定の最終判断です。
ステップ4:Search Consoleのデータと突き合わせる。Search Consoleで自社サイトが既に表示されているキーワードを確認し、キーワードプランナーで取得した候補と照合します。「既に表示されているがクリックされていないキーワード」は、タイトルやコンテンツの改善で流入を増やせる可能性があります。新規記事だけでなく、既存記事の改善にもキーワードプランナーのデータは活用できます。
まとめ|キーワードプランナーは「需要の見える化」ツール
キーワードプランナーは、ユーザーが「何を」「どのくらい」検索しているかを定量的に把握するためのツールです。勘や思い込みではなく、データに基づいてコンテンツのテーマを決められることが最大のメリットです。
中小企業のSEO戦略では、検索ボリューム100〜1,000のロングテールキーワードを中心に記事を積み上げ、内部リンクでクラスターを形成していく方法が最も費用対効果の高いアプローチです。キーワードプランナーを使って需要を可視化し、Search Consoleで成果を確認し、GA4でCV貢献を測定する。この3つのツールを組み合わせたサイクルが、検索からの集客を着実に伸ばす基盤になります。
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よくある質問
Q1. キーワードプランナーは無料で使えますか?
はい、無料で利用できます。ただしGoogle広告アカウントの開設が必要です。アカウント開設時に「キャンペーンなしでアカウントを作成」を選べば、広告を出稿せずにキーワードプランナーだけを利用可能です。広告未出稿の場合は検索ボリュームが範囲表示(100〜1,000など)になりますが、SEOのキーワード選定には十分です。
Q2. 検索ボリュームがどのくらいあればSEOで狙う価値がありますか?
中小企業の場合、月間検索ボリューム100〜1,000のロングテールキーワードが最も費用対効果の高いターゲットです。検索ボリュームが10〜100でも、検索意図がCV(問い合わせ・購入)に直結するキーワードであれば十分に狙う価値があります。検索ボリュームの大きさよりも、検索意図とCVとの関連性を重視してください。
Q3. 「競合性」の指標はどう読めばいいですか?
キーワードプランナーの「競合性」はリスティング広告の競合度を示す指標であり、SEOの上位表示難易度とは異なります。ただし、広告の競合性が高いキーワードはSEOでも競合が強い傾向があるため、参考指標としては有用です。SEOの正確な競合分析には、実際にそのキーワードでGoogle検索し、上位表示されているサイトの権威性を確認してください。
Q4. キーワードプランナー以外のキーワード調査ツールはありますか?
無料ツールとしてはGoogleトレンド(検索トレンドの推移確認)、ラッコキーワード(サジェストキーワードの一括取得)があります。有料ツールとしてはAhrefs、SEMrush、Ubersuggestなどがあり、より詳細なSEO競合分析が可能です。中小企業が始める段階では、キーワードプランナー+ラッコキーワード+Search Consoleの無料ツール3つで十分な分析が可能です。
Q5. キーワードを選んだ後、記事はどう構成すればいいですか?
選定したキーワードで実際にGoogle検索し、上位10位の記事の構成(見出し構成・取り上げているトピック)を分析してください。上位記事がカバーしている情報を網羅しつつ、自社ならではの経験や事例を加えることが上位表示のポイントです。SEOに強い記事構成の考え方は、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を意識して設計してください。
Q6. Search Consoleとキーワードプランナーはどう使い分ければいいですか?
キーワードプランナーは「まだ対策していない新規キーワードの発掘」に使います。Search Consoleは「自社サイトが既に表示されているキーワードの分析」に使います。キーワードプランナーで需要を調査→記事を公開→Search Consoleで検索パフォーマンスを確認→改善、というサイクルで両ツールを併用するのが最も効果的です。
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