広告費をムダにするな!中小企業のための「CVしないLP」の構造分析とコンバージョン設計術

目次

なぜ“良いデザインのLP”ほどCVしないのか?

「デザインも綺麗で、コピーも良いはずなのに、なぜか問い合わせがこない」
——そんなLPを、数えきれないほど見てきました。

原因は明白です。

LPとは、見せる場所ではなく“決断を作る場所”だという前提が、最初から抜け落ちている。

つまり、LPが果たすべき役割は
「かっこよく伝える」ではなく、「不安と疑問を解消する」 こと。

どれだけ美しくても、
疑問に答えないLPは、説得力を持たない。

CVするLPとは「購買フェーズに合わせた一貫性の証明書」である

LPで求められるのは“インパクト”ではない。
顧客の頭の中で起きている 「本当に大丈夫か?」 に、どう答えるか。

そこでLPをこう定義します。

LPとは、顧客の購買フェーズに合わせて “安心と納得を重ねる証明書” である。

フェーズ顧客の心理LPの役割
認知この会社は何者?事業・理念の明示
比較他社とどう違う?実績・事例
検討信頼していい?証拠・権威性
決断今すぐ行動すべき?CTA・保証

LPは販売員ではない。
顧客の代わりに“不安を並べて、潰していく存在”である。

「情報量LP」 vs 「証拠LP」──足すべきは、説明ではなく“確信”

失敗するLPは、ほぼこの2つに分類できます。

LPタイプよくある失敗
情報過多型スペックや特徴が長すぎて、意図が伝わらない
情報不足型美辞麗句ばかりで、“根拠”がない

CVするLPに必要なのは、情報ではない。
“この会社は信じられる”という根拠=ファクトと証拠 です。

例:

  • 顧客インタビュー
  • 導入数ではなく、導入の理由
  • 口コミではなく、課題と解決プロセス

ファーストビューで顧客が抱く「3つの疑問」と、その回答配置

ファーストビューは “印象”ではなく、“疑問とのファーストミーティング” です。

顧客が必ず抱く3つの疑問

顧客の疑問表現すべき要素
① 何ができる会社?キャッチコピー(機能ではなく目的)
② 自分に関係ある?ペルソナ・対象明示
③ 本当に信じていい?実績/権威/メディア掲載

実績やロゴを下の方に置くLPは、最初から不利 です。
信頼を得る前に、顧客は離脱しているからです。

LPの「離脱セクション」を見つけ、最小テストで改善する

改善で見るべきはPVやCTRではありません。
どのセクションで“確信を失っているか” を見るべきです。

A/BテストのCheck要素

評価軸指標
セクション滞在時間どこで読むのをやめたか
CTAクリック位置CTAを読まずに離脱していないか
フォーム入力率記入項目が多すぎないか

A/Bテストとは勝負ではない。

「どの疑問が解消できていないか?」を探る行為 です。

あなたのLPは、“証拠欠乏症”に陥っていないか?

最後に、

そのLP、 “自信のある主張”ばかりで、 “それを裏付ける証拠”が抜けていませんか?

CV率とは、デザイン力ではなく “証拠密度”のスコア です。

LP確認で使える「証拠チェックリスト」

  • 主張に対して第三者評価はあるか?
  • 導入前後の変化を語っているか?
  • 顧客の“不安文”を想定して潰しているか?

LPとは「魅力を語る場」ではなく、「疑いを消す場」である

どれだけ洗練されたデザインでも、
どれだけ美しいコピーでも、
疑いを残したLPは、決してCVを生みません。

LPとは、顧客の不安に真正面から向き合い、
1つずつ潰していく“説得のプロセス”そのものである。

主張より、証拠。
情熱より、根拠。
印象より、信頼。

この順番を取り違えた瞬間、
LPは「広告費を燃やす装置」に変わります。

あなたのLPには、
主張ではなく “確信を与える証拠” が並んでいますか?

もし「美しさ」で勝とうとしているなら、
それはすでに競争の土俵を間違えています。

LPで戦うべきは、“疑いとの勝負”です。

証拠を積めば、CVは上がる。
証拠を怠れば、広告は消える。

これ以上、1クリックの重みを無駄にしないために。

目次